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      FSB solution
化学名 1-Fluoro-2,5-bis(3-carboxy-4-hydroxystyryl)benzene, DMSO solution
製品コード F308

 容 量
    税込価格
本体価格
100
μl
\30,564
 
\28,300
 
 
           
 
C24H17FO6=420.39
 


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プロトコル

 性 質
アミロイドーシスはアミロイド(βシート線維構造を持つタンパク質)が臓器や組織細胞の外に沈着して、これらの臓器や組織の働きを阻害する病気である。アミロイドーシスには、優性遺伝で起きる「原発性アミロイドーシス」および慢性疾患や糖尿病などに合併してみられる「続発性アミロイドーシス」とがある。また全身の様々な部分にアミロイドが沈着する「全身性アミロイドーシス」と脳や皮膚など特定の部位にアミロイドが沈着する「限局性アミロイドーシス」にも分類され、これらはアミロイド前駆蛋白の違いによりさらに細分類されている。
 弊社で販売しているBSBは、全身性アミロイドーシスの沈着アミロイドを鋭敏に染色することが知られている1in vivoの系においても全身性アミロイドーシスの1つである二次性アミロイドーシスを誘起したトランスジェニックマウスにBSBを静注すると、沈着アミロイド部分にBSBが集積していることが確認されている2。他にも、限局性アミロイドーシスの1種であるアルツハイマー病の研究において、Skovronskyらはアミロイド前駆体タンパク質(APP)を発現するトランスジェニックマウスTg2576BSBを静注し、18時間後の脳組織の老人斑(SP)に色素が集積していることを確認したと報告している3)。また、BSBには染色だけでなく、遺伝性の全身性アミロイドーシスである家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)のアミロイド前駆体TTRのアミロイド形成を阻止する働きがあることもわかっている1)
FSBはBSBの臭素をフッ素に変えた化合物で、Congo redなどに比べて高感度であったBSBの約2倍の蛍光強度をもつ。これは臭素をフッ素に変えることで、重原子効果による蛍光消光をなくしたことから実現した。アミロイドを選択的に染色していることをアルツハイマー病、FAPおよびALアミロイドーシスの病理組織の染色結果からも確認できている。
FSBBSBとほぼ同じ骨格であるため、蛍光強度以外はBSBの特性をそのまま有していると考えられる。このことから様々なアミロイドでの高感度蛍光染色およびin vivoでの高感度検出が可能と推察さる。
 また樋口らは、アルツハイマー病モデルマウスを用いたin vivoの系で、静脈注射したFSBが投与数時間後に脳内に移行し、マウスの脳組織のアミロイド斑部分にFSBが集積していることを確認している。さらにはそのアミロイド部分を19F-MRIで高感度に検出している5)
 今後、アルツハイマー病を含めたアミロイドーシス研究への更なる応用・発展が期待される。

※本製品は、理化学研究所との共有発明実施契約により製造したものです。

使用例
サンプルの固定法:エタノール固定もしくはホルマリン固定
操作方法
*本製品は1FSBDMSO溶液である(1 mg FSB in 100 μl DMSO)。
 本製品1本から、0.01%濃度の染色液が10 ml0.0001%の染色液が1,000 ml調製できる。
1)FSB染色液の調製
 製品に50エタノールを加えて希釈し、0.010.0001%の濃度にする。
2)染色
 切片をFSB染色液に30 分間浸す。
 切片を飽和炭酸リチウム水溶液に浸した後、50エタノールにて軽く洗う。
3)観察
 UV(V励起)にて観察する。
 蛍光特性:λex=390 nm, λem=511 nm

注意事項:購入後は必要に応じて小分けして冷蔵保存すること。

Q&A 
蛍光波長
 
参考文献
1) 安東 由喜雄, Dojin News, 2002, 104, 1.
2) Y. Ando, H. Terazaki, Y. Tanoue, K. Haraoka, K. Ishikawa, S. Katsuragi, M. Nakamura, X. Sun, K. Nakagawa, K. Sasamoto, K. Takesako, T. Ishizaki, Y. Sasaki and K. Doh-ura, "A novel tool for detecting amyloid deposits in systemic amyloidosis in vitro and in vivo." Lab. Invest., 2003, 83(12), 1751.
3) D. M. Skovronsky, B. Zhang, M.-P. Kung, H. F. Kung, J. Q. Trojanowski and V. M.-Y. Lee, "In vivo Detection of amyloid Plaques in a Mouse Model of Alzheimer's Disease", Proc. Natl. Acad. Soc. USA, 2000, 97, 7609.
4) K. Sato, M. Higuchi, N. Iwata, T. C. Said and K. Sasamoto, "Fluoro-substituted and 13C-labeled styrylbenzene derivatives for detecting brain amyloid plaques", Eur. J. Med. Chem., 2004, 39, 573.
5) M. Higuchi, N. Iwata, Y. Matsuba, K. Sato, K. Sasamoto and T. C. Saido, "19F and 1H MRI detection of amyloid β plaques in vivo", Nature Nurosci., 2005, 8(4), 527. http://dx.doi.org/10.1038/nn1422
 
規格
(1) 性状:本品は、淡黄色〜黄褐色液体である。
(2) 吸光度: 0.600〜0.850(370 nm付近)
 
取扱注意
1.危険物第4類 第3石油類 危険等級V, 2.火気厳禁 3.保存方法:冷蔵,遮光
 
危険・有害性シンボルマーク(GHS表示)
 

感嘆符
 






 
備 考
 
 
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