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      AB-NTA free acid
化学名 N-(5-Amino-1-carboxypentyl)iminodiacetic acid
CAS番号 129179-17-5
製品コード A459

 容 量
    税込価格
本体価格
和光コード
100
mg
\14,472
 
\13,400
340-08071
 
 
C10H18N2O6=262.26
 


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 性 質
 タンパク質を固体表面に並べるための“His-tag”と呼ばれる技術が注目されている。AB-NTAは、1987年Hochuliらによって報告されたもので、この“His-tag”技術にとって欠かせない 基本的なツールになっている。この技術は、分子生物学の分野で(遺伝子組換え技術によって発現させた)人工タンパク質の精製に威力を発揮しているが、現在では、ガラス基板や金電極といった固体表面に、タンパク質を一定の配向性で結合させる目的にも用いられている。
 基本原理を次のスキームに示している。“His-tag”技術により、複雑な高次構造を持つタンパク質を、その活性を損なわずに固体表に化学的に結合させることが可能になった。まず、AB-NTAを官能基(通常、活性エステルなどの反応性基)で修飾した固体表と反応させ固定化する。次いでNi(II)を加え錯形成させる。ここで、Ni(II)の配位座は AB-NTA によって完全には満たされず、空いた部分には水が配位している。このAB-NTAのNi(II)錯体に6個のヒスチジンを末端に発現させた融合タンパク質を加えると、ヒスチジン部分がNi(II)に配位するため、特異的かつ一定方向に固体表に結合されることになる(この結合は強固だが、フリーのヒスチジンやイミダゾールによって可逆的に解離する)。
 画像は、この試薬を用いてHis6-green fluorescent protein(His6-GFP)をポリスチレンビーズに結合させ、蛍光顕微鏡で観察した例である。 さらにこの“His-tag”技術の一般的応用として、固体表に生体機能を再現させることが可能であり、実際、バイオセンサーへの応用も盛んに研究されている。特に、生体分子の検出や相互作用の解析に有用な表プラズモン共鳴(SPR)では、キーテクノロジーとなりつつある。また、タンパク質の構造解析法としても注目されている。これは、基板上にタンパク質単分子膜をつくり蛍光X線干渉を測定するもので、結晶化しないタンパク質でも生理的条件下で、その構造についての情報を得ることができる。さらに、野地らは、ATP合成酵素のF1部分を Ni(II)を介してガラス基板上に固定し、ATPの加水分解に伴ってγサブユニットが回転する様子を捉えることに成功し、従来から提唱されてきた回転触媒説を実証している。

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参考文献
1) E. Hochuli, H. Doeli and A. Schacher, "New Metal Chelate Adsorbent Selective for Proteins and Peptides Containing Neighbouring Histidine Residues", J. Chromatogr., 1987, 411, 177.
2) E. Hochuli, "Large-scale Chromatography of Recombinant Proteins", J. Chromatogr., 1988, 444, 293.
3) 河田聡, 高木俊夫, "表面プラズモン共鳴センサとは", 蛋白質、核酸、酵素, 1992, 37(15), 3005.
4) 笠井献一, "表面プラズモン共鳴(SPR)を利用したバイオセンサー", 蛋白質、核酸、酵素, 1992, 37(15), 2977.
5) Y. C. Sasaki, Y. Suzuki and T. Ishibashi, "Fluorescent X-ray Interference from a Protein Monolayer", Science, 1994, 263, 62.
6) G. B. Sigal, C. Bamdad, A. Barberis, J. Strominger and G. M. Whitesides, "A Self-assembled Monolayer for the Binding and Study of Histidine-tagged Proteins by Surface Plasmon Resonance”, Anal. Chem., 1996, 68, 490.
7) E. L. Schmid, T. A. Keller, Z. Dienes and H. Vogel, "Reversible Oriented Surface Immobilization of Functional Proteins on Oxide Surface", Anal. Chem., 1997, 69, 1979.
8) 橋本せつ子, "表面プラズモン共鳴現象を利用する生体分子相互作用の解析", ぶんせき, 1997, 362.
9) R. Yasuda, H. Noji, K. Kinosita and M. Yoshida, "F1-ATPase is a Highly Efficient Molecular Motor that Rotates with Discrete 120°Steps", Cell, 1998, 93, 1117.
 
規格
(1) 性状:本品は、白色〜淡黄白色粉末でアルカリ水に溶ける。
(2) 純度(HPLC): 97.0% 以上
(3) 水溶状: 試験適合
(4) IRスペクトル: 試験適合
(5) NMRスペクトル: 試験適合
 
溶解例
10 mg/ml(水)
取扱注意
 
危険・有害性シンボルマーク(GHS表示)
 
 
備 考
 
 
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09二価性試薬


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